補償調査の重要性!空港で起きた事例も紹介

空港のど真ん中に建つ家の話

空港のど真ん中に、どこにでも普通の家がポツンと一軒あります。マップアプリの航空写真でもはっきりわかるほど。空港のど真ん中に住むとなると、毎日の航空機の騒音で頭が痛くなるもの。どこかへ引っ越せば済む話でしょう。
しかし引っ越さなかったのは、地元住民の強い抵抗があってのことでした。

死者も出るほどの社会問題に

空港が完成してまだ間がない頃の話。当時の日本は高度経済成長真っ只中です。海外から来る人が多くやって来るのは、火を見るのも明らか。街に来ている外国人観光客や外国人ビジネスマンが、良い証拠です。
空港拡張のためには、元の住民達に立ち退いてもらうしかありません。もしも補償調査を行い、住民達にきっちりとした説明があれば、大きな問題にはならなかったかもしれません。しかし空港側は、住民達に何の説明もないままで強行。怒るのは当たり前のことです。問題は社会を大きく揺るがし、仕舞には死者まで出す始末に至りました。

補償はしっかりと

ある日突然の立ち退きは、どんな人であれ納得できるものではありません。先祖代々から住んでいた場所はもちろん、事業を展開していた人もいらっしゃるでしょう。事業を展開していた場合、収入は完全に途絶えることになるのです。
では実際に立ち退きとなった場合、どのぐらいの損失になってしまうのでしょうか。先祖代々の土地を手放した時に、家族にかかる負担はいくらになるのでしょうか。緻密に調査して調べるのが「補償調査」です。補償調査をしたからとはいえ、万全であるとは言えません。ただ少なくとも、意見を言える立場になれるのは事実です。

補償額は?

補償額がいくらになるかは、なんとも言えないのが正直なところ。前橋で補償調査を行った場合、中心地となる基準路線価は13万円/坪でした。立ち退きを要求されている土地が100坪であった場合、立ち退き料は1,300万円となります。
土地に建物があり、新しい場所へ移転する場合は「建物移転料」として、補償金を受け取ることができるでしょう。移転料に関しても、どんな建物かによって大きく変わります。

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